これが最後のお勤め、関目自動車学校での取得時講習と応急救護措置講習です。
朝10時20分から開始とは言え、2つの講習を同日に行うので昼休みをはさんで6時までかかってしまうのは大変です。私が最初に免許を取ったときはこんなものは受けなくて済んだのですが、今の人は大変ですよねえ。
それだけじゃなく、今は免許取得から1年間は初心者運転期間と言って、累積3点で初心者講習の受講、そして6点で再試験、それに不合格で免許取消しと、初心者に対する条件が恐ろしく厳しくなっています。それだけ、初心者の違反や事故が多い証拠なんでしょうか。
この日はまず午前中に、応急救護措置の講義と、人形相手に人口呼吸と心臓マッサージの実技をやりました。講義では、心停止から5分を超えると死亡率が大幅にアップするので、現場の人間が応急措置を行う必要性を説いていたのですが、HIVや肝炎などの感染症の問題があるので血液に触れない範囲で、という条件だったのはちょっと笑ってしまいました。
だいたい、死にそうな人が出るような交通事故の現場で、血に触れないように怪我人を安全な場所に運び、そこから呼吸や体動を確認して心臓マッサージをするまでに絶対5分以上はかかりますよ。つーか、いざ本当にそういう場面に出くわしたら、最低5分間はただぼーぜんとするだけで、絶対そんな機転を利かせる余裕なんて無い自信があります(笑)。
まあ、その辺は教官も分かっているようで、家の風呂場やトイレで人が倒れた時にも有効だという例を挙げておられました。でも、それなら家庭内で事故を起こしやすいお年寄りや子供のいる一般家庭でこそ救命法を習うべきであって、免許を取った人用として教えるのはなんか本末転倒だと思うんですけどねえ・・・
そして午後からは、危険予測の講義にシミュレーターでの高速教習、路上での実車運転練習です。講義の内容的には取消処分者講習のものとほとんど変わらない、と言うかはっきり言って短縮バージョンでしたね。これなら一発試験で受かった元取消者には講習を免除してくれてもいいんじゃないでしょうか。
実車運転の方も、講習出席者が取消者と免許失効者ばかりだったので皆運転がうまく、しかも車がATなので指導員の人もヒマそうでした(笑)。私も「ATは楽だな~」と思いつつ運転しながら、教習所の指導員の方と雑談していたのですが、その中で「何故試験場では試験に受かった時ほど文句を言われるのか」という疑問を振ってみました。
その指導員の方によると、免許取得後1年以内に事故などの重大な違反を起こした人に合格のはんこを押した試験官には、どうやらお上からお咎めの連絡が行ってしまうようなんですね。
その話が本当だとすると、試験官が試験者に合格を出すにはそれなりの責任と覚悟が必要なわけで、なるほど運転のマナーが悪い大阪で試験が厳しくなるのも分かるなあと、合格者に延々と説教したくなる試験官の気持ちが少し「だけ」理解できました(笑)。
また、以前と比べるとやはり試験官の対応が改善されているらしいですね。そういや、今回1度目の仮免に落ちた時は結構ポイントを指摘されましたが、前回一発試験にトライした時はそこまで説明されなかったのであれっとは思ったのですが。警察も少しはサービスというものを考え始めてるのでしょうか。
そんなこんなでタラタラと6時までの時間を過ごし、無事2つの講習の終了証をもらいました。
普通一種MT試験体験記「取得時講習&応急救護措置講習」
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