投稿者「こばやし」のアーカイブ

普通一種MT試験体験記「仮免技能試験1回目」

試験の手順やシステムは前とほとんど変わりがありません。学科試験後にもらった技能試験の受験票を2階の技能試験窓口に提出し、試験の貸車料1150円を払います。その後は待合室に移動し、試験官の説明を聞きます。説明では結構重要なポイントを言ったりしてるので、聞き逃しに注意。
説明が終わると、待合室のモニターに試験の順番が表示されます。基本的にリストの1番上の人が試験、その次が同乗、3番目が待機となっていて、順次繰り上がっていきます。待機の順番が来るまでは、2階の待合室で待つことになります。
待合室で仮免試験の様子を見ていると、やはりATに比べるとMTは難しいようで、1人を除いてほとんどの人が途中で点数超過になってお帰りです。待機の後に同乗になって、2番目の人の運転を運転を見てましたが、それほど大きなミスは無かったように思ったにもかからわず、やはり途中で終了してしまいました。
以前に走った事があるとは言え、久々の試験場のコースなので一通り走り切って欲しかったのですが、完走するだけでも難しい仮免技能試験なので仕方ありません
そしていよいよ私の番です。後方を確認しつつ乗り込み、シート調整、ベルト、ミラー調整、ギアをニュートラルにしてクラッチとブレーキを踏んでエンジン始動、ミラー確認、右に方向指示器、左右後方確認、そして出発。ここまでは何とかスムーズに行きました。
そして発着点まで慣らし走行をして、再び右に方向指示器を出して右後方確認、発進! ・・・と思ったらやたらと加速が鈍い。そうです、1速に戻し忘れて2速発進で行ってしまったのです。
しかも、1つ1つの直線が長いのでどれくらい加速で引っ張ればいいのか分からず、交差点に向かうところで早く減速しすぎました。当然、試験官からは「もっとキビキビ走らなあかんで~」という突っ込みが飛んできます。
「あー、また加速不足をやってしもた!」とこれで内心はパニックに陥り、それでも表面上は平静を装いつつ、S字からクランクを通過。しかしここで試験管の「はい、そのまま右折して戻って~」という死刑判決が。
「え、もう終わり?」
いやもうガックリなんてもんじゃありません。放心のあまり、そこから発着点に戻るまでの走行は交通法規無視で行ってしまいました(笑)。
試験官のありがたいご託宣。
「うーん、惜しいんだけどねえ。あんた、どっかで練習した?」
いや、そこのライセンススクールでちょっと・・・
「まあ、いろいろ習ったんだろうけど、まだ走りが自分のものになってないね~」
はあ・・・
「S字で小回りしすぎて内側が接触したのに気が付いてる?」
いや全然・・・
「あと、何で右折への進路変更であんなに早く曲がるんよ。」
あ、やっぱり早かったですかぁ。
「交差点での確認も忘れてるし、もっとキビキビと走らないと! ま、次は頑張りや。」
接輪+安全不確認+加速不足じゃどうしようもありません。やはり仮免技能試験は甘くありませんでした。初めてのコースという事で早く慎重にと思いすぎたために、緊張もあいまっていろんなところでボロが出てしまいました。しかも、いつ安全確認を怠ったのか全く思い出せません。
完走はおろか、8年前の初回の試験と同じ場所で帰されてしまった事で、私の自信とやらはきれいさっぱり木っ端微塵に吹っ飛び、上の空の状態のまま、窓口で次の技能試験日時の予約と受験料3300円を払い、ぼんやりと帰りの途につきました・・・
そして、「このまま前回と同じような回数を受けたのでは、わざわざ教習に通った意味が無くなってしまう」と家に帰ってから思い直し、今の自動車はほとんどがATになっているのもあるので、次の技能試験をATで受ける方針に切り替える決心をしました。
早速、翌日の朝にミッションの変更を電話で申し出たのですが、「電話で受け付ける事は出来ないので直接来てくれ」と言われ、変更のためだけに休みを取って行くのもばからしいので、次はコースに慣れる勉強になればいいかとそのままMTで受ける事にしました。
これが、思わぬ事態をもたらしてしまう事になるとは、この時は全く想像もしていませんでした。